VMware View 環境でのログ取得を実現。プロビジョニング機能にも対応する MylogStar
ダイレクト・セリングの草分け的存在として知られているアムウェイは、業界でトップクラスの売り上げを誇る。72 万の登録ディストリビュータを支える情報基盤を管理・運用していく上で、サーバーの仮想化にとどまらず、クライアント PC 環境の仮想化へも着手。仮想デスクトップ環境にも対応可能な MylogStar を採用。
使用製品: MylogStar(マイログスター)
ダイレクト・セリング業界で国内トップクラス。日本アムウェイを支える情報システム基盤
日本アムウェイの情報システム部門は、約 72 万組の登録ディストリビュータならびに 15 万組のショッピングメンバーを支える情報基盤を管理・運用している。情報システム部門は、大きく「インフラ」と「開発」に分かれているが、インフラ部門にはセキュリティ専門部隊が設置され、膨大な個人情報や機密情報の安全な運用基盤を構築・監視している。
「2005 年に完全施行された個人情報保護法への対応はもとより、2006 年という早い時期にダイレクト・セリング業界として初めて P マークを取得したことからもわかるように、当社は常にセキュリティに注力しています。私は 1994 年にセキュリティ管理者として入社しましたが、当時、国内の企業でセキュリティ管理者を配置しているケースは他に類を見ませんでした。このことからもその理念は伺えます」と、情報サービス本部・情報技術部・IT セキュリティチーム・シニアセキュリティスペシャリスト・CISSP の白畠功雄氏は語る。
仮想環境でもログの取得は必須。クライアント PC やサーバーのセキュリティ対策を検討
「これまで当社では、クライアント PC 上の情報セキュリティ対策として、ウイルス対策をはじめメディアへの書き出し制御、操作ログの取得などを行ってきました。操作ログに関しては、高機能な統合監視ツールなども検討しましたが、最終的に当社の要望にもっとも合ったログ収集専用ツールを採用しました。機能が絞られている専用ツールの方が使い勝手もよく、コスト面でもメリットがあると考えたためです」(白畠氏)。
当時のセキュリティ対策としてはこれで十分だったが、情報システムインフラの仮想化が進み事態は変わった。企業の情報インフラは、仮想化技術を使うケースが増えている。仮想化技術を使うことで、運用・管理工数の低減や、可用性、信頼性を高めることが期待できるからだ。そのため、サーバーの仮想化を実施している企業は非常に増えている。日本アムウェイも同様で、サーバーの仮想化にとどまらず、クライアント PC 環境までも仮想環境に移行し始めた。しかし、ここで新たな課題が生まれた。これまで使っていたログ収集ツールは、仮想デスクトップなどの仮想化環境で利用できないということがわかったのだ。
「仮想環境には、VMware View を採用しています。当社の場合、ユーザーの利用時にデスクトップ環境を逐次構築するフローティング方式(流動割り当て /User assignment – Floating)を採用しているのですが、この環境で動作するログ収集ツールはほとんどありませんでした。その中で、収集できるログの種類や GUI などを総合的に考慮し、MylogStar の導入を決めました」と白畠氏は語る。
仮想化環境で業界最多のログ収集能力に満足
日本アムウェイ合同会社
情報サービス本部 情報技術部 IT セキュリティチーム
シニアセキュリティスペシャリスト CISSP
白畠 功雄 氏
市場には、非常に多くのログ収集ツールが流通している。どのツールもログを収集できるという点では同じだが、それぞれに収集できるログが異なる場合がある。そこで同社では、これまで収集してきたログが仮想環境でも収集できるツールを探した。「MylogStar」は、業界最多である 15 種類のログを収集できる。つまり、ほかのツールで収集できるログのほとんどが、「MylogStar」で収集できるのだ。 「これだけでも十分でしたが、さらに、これまでのログ収集ツールにはなかった多彩なレポーティング機能を備えているという点も大きなポイントになりました。MylogStar を使い始めて、これまで以上に詳細な分析ができるようになりました」と白畠氏。
通常のクライアント PC(ファット環境)はもちろん、仮想環境やシンクライアント環境でも動作する。異なる環境でも同一ツールでログを収集できるため、運用・管理工数を低減させることもできる。 同社のように仮想デスクトップでのログ収集が課題の企業はもちろん、ファット環境から仮想環境、シンクライアント環境へ移行している企業は、同社と同じ課題に取り組まなければならなくなるだろう。
直感的に使えるインターフェースも好感触。今後、スマートフォン対応に期待
白畠氏によると、「MylogStar」の GUI インターフェースも、選定理由の一つだったという。「MylogStar のインターフェースは直感的で、これまでの運用をほとんど変えることなく利用することができます。社員の負担を増やすことなくスムーズに移行できたことも、大きなポイントになりました」
現在、仮想デスクトップで稼働しているクライアントは 100 台程度だが、今後は仮想デスクトップの利用を拡充していくとのこと。同社の仮想デスクトップ環境の拡大を支えているのが「MylogStar」の存在であることは、間違いないだろう。
今後 MylogStar に期待したい機能について質問したところ、白畠氏は「スマートフォンやタブレットのログ収集」との答えだった。企業システムのクラウド活用が広がり、業務システムにクライアント PC 以外の端末を接続するケースも増えている。業務効率やユーザビリティの向上という観点から考えると、スマートフォンやタブレットの導入は避けられない課題だ。「当社としても、スマートフォンやタブレットを順次導入していいきたいと考えています。そのために、今後の MylogStar の進化の可能性として、スマートフォンやタブレットへの対応をぜひお願いしたい」と、白畠氏は力を込めた。
株式会社イーセクター (導入販売店)
【日本アムウェイ合同会社 様へMylogStarを導入した販売店のイーセクター様のコメントです。】
弊社は、2006 年よりログソリューションに注力し、多くのログソリューションを手がけてまいりました。
最近はシンクライアントへの移行を検討されているお客様で、クライアントログ収集ツールをはじめ、今まで使用出来ていたツールがシンクライアント環境を正式にサポートしていない等の課題からMylogStar のお問合せが増えています。
日本アムウェイ様も同様で、以前よりログソリューションをご提案させて頂いておりました弊社よりMylogStar を採用頂くことで課題を解決されました。
MylogStar は収集できるログも多岐に亘り、直感的な利用が可能です。導入コスト・期間もさほどかからず、お客様にお勧めしやすい商材です。また、ログデータは統合ログ管理製品等との連携も可能で、ログの一元管理も容易に実現可能です。シンクライアントを検討中のお客様等に対して、更なるログソリューションの拡販に於いてMylogStar は非常に有効なツールと考えます。
詳細資料
ご担当者様のインタビュー取材記事を掲載したPDFをダウンロードしていただけます。
お客様概要
日本アムウェイ合同会社 様
- 所在地:東京都渋谷区宇田川町 7 番 1 号
- 設 立:1979 年 5 月(2008 年 9 月 1 日に日本アムウェイ株式会社より組織および社名変更)
- 資本金:50 億円
- 従業員数:382 名(2012 年 12 月末日)