近年、政府が主体となって行われている働き方改革の中で、在宅でも仕事ができる「テレワーク」の導入が進められています。
テレワークには子育て中の方や在宅介護をされている方など、出勤が難しい方でも働けたり、移動時間が多い方もスムーズな業務が行えたりできるメリットがあり、多くの方に注目されている働き方です。
ただ、メリットが多いテレワークですが、ICT(情報通信技術)を活用し仕事を行うため、情報漏えいやウイルス感染などが起きてしまう可能性があります。
そこで今回は、テレワークの情報漏えいに備えられる保険についてご紹介していきましょう。
テレワークのセキュリティリスクとは
テレワークはこれまでにない新しい働き方として注目されている一方で、問題点も挙げられています。
それが、セキュリティリスクです。
テレワークはパソコンやスマートフォンを利用し、インターネットを介して仕事を行います。
例えば、自宅で作成した資料をメールでオフィスにいる上司に送信するといったことが行なえます。
しかし、インターネットを介して仕事をすると、情報漏えいなどのリスクに発展してしまう可能性があるのです。
他にも、スマートフォンなら端末の不正アクセスが起きてしまう場合がありますし、端末の紛失や盗難リスク、ウイルスに感染してしまうリスクも持っています。
このような形で会社やプロジェクトの情報が漏えいしてしまった場合、大きな損失を生んでしまうかもしれません。
万が一のリスクに陥っても安心!テレワーク保険
テレワークのセキュリティはもちろん強化し、リスクをできるだけ抑える必要はありますが、きちんとセキュリティ強化していてもウイルスに感染してしまったり、情報漏えいにつながったりすることがあります。
そんな時に安心できるのが、テレワーク保険です。
2018年2月に日本マイクロソフトと東京海上日動火災保険からテレワーク保険の発表が行われました。
この保険はWindows10が搭載されているモバイルPCを対象に、万が一セキュリティリスクに陥っても補償してもらえます。
具体的には、不正アクセスやサイバー攻撃、マルウェア感染、PCの紛失です。
もしこのような事態が発生した場合は、損害賠償費用と調査費用、その他の対応費用などが補償されます。
テレワークで仕事をされている方にとっては、万が一のリスクが発生しても安心できる保険だと言えるでしょう。
まだテレワーク保険の種類自体少ないですが、今後は各保険会社からもテレワークに関連する保険が誕生する可能性は高いです。
テレワーク保険で気を付けたいこと
テレワークをより安全・安心に働けるよう考慮されたテレワーク保険ですが、注意しておかなくてはならないことがあります。
それは、1つの保険に対して対象商品が少ないということです。
例えば、先程紹介した日本マイクロソフトと東京海上日動火災保険が共同開発した保険の場合、Windows10のモバイルPCが対象となっているため、MacやWindows10以前のOSを使っている場合は保険対象外になってしまいます。
他にも、まだ商品が少ないので比較できなかったり、補償内容を自由に選べなかったりします。
こういった点に注意しつつ、会社や労働者にとって適切なテレワーク保険を選択しましょう。
今後、テレワークが導入される企業はますます増えていくと考えられます。
会社側は業務効率化のためにテレワーク導入を行ったとしても、セキュリティリスクに考慮していなければ逆にデメリットになってしまうことでしょう。
そんなデメリットを解消するために、テレワーク保険が登場しています。
テレワークを導入する際にはセキュリティ強化に加えて、万が一のリスクにも備えられるテレワーク保険の導入も検討してみてはいかがでしょうか?
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投稿日:2020年07月06日
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